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拠点概要


5つの教育・研究領域



本学グローバルCOEプログラムの5つの教育・研究領域についてご紹介します。

領域1:医薬品・食品の体内相互作用の解明とデータベース化

 高齢化や食生活の欧米化に伴い重大な疾患となる生活習慣病、がん、脳高次機能障害やQOL疾患に対し薬・食を基盤とした新たな予防・治療法の確立を目指します。高血圧・高脂血症などの疾患モデル動物を用いて、医薬品と食品(成分)の相互作用の解析、また、それらの発現制御機構を解明します。その成果から、薬食相互作用のデータベース(医療専門職向け)作成を行います。

領域2:高次機能性食品の開発と食品成分及び食品未利用資源の有効活用

 有用外来遺伝子の発現を可能にする安全な形質転換マーカーを用いた発現ベクターを構築し、高次機能性食品の開発を行います。食品未利用資源を利用したウイルス治療薬、診断薬の開発を行います。また食品成分による脳内神経伝達物質の影響から、心身ストレス緩和作用を検討します。

領域3:ヒト評価系のためのバイオマーカー探索・食品の安全性評価法の確立

 健常人および生活習慣病患者から試料を採取し、網羅的に低分子化合物を解析し、疾患関連分子の探索を行います。これらの新規に開発されたバイオマーカーの臨床評価を行い、病態や治療薬との関連を検討します。また、機能性食品成分摂取後の体内動態および生体分子成分との相互作用を明らかにすることにより、機能性食品成分の安全性評価法の確立を目指します。

領域4:健康長寿実践科学の領域の創成・展開

 領域1~3と連携し、その成果をヒトに応用するため、臨床試験支援室を開設してヒトを対象として臨床試験を行います。これにより、臨床試験立案者・臨床試験コーディネータを育成します。

領域5:大学院生・若手研究者のグローバルコミュニケーション能力の向上

 博士後期課程学生に対してグローバルCOE特任准教授による「科学英語プレゼンテーション演習」(2単位)を開講します。TOEFL模擬試験を実施します。携帯型ミュージックプレーヤーを活用した英語リスニング能力強化プログラムを実施します。オハイオ州立大学(OSU)にて「科学英語コミュニケーション演習」(6週間2単位)を実施します。オハイオ州立大学で関連研究室を訪問し、教員・大学院生と専門的な意見交換をします。ESP (English for Special Purpose)の専門家による科学英語コミュニケーション(Scientific Communication)公開授業を開催します。