グローバルCOE特別セミナー「医薬品の安全性に関する特別セミナー」を開催しました。
医薬品の安全性に関する特別セミナー
日時:2010年2月19日(金) 16:00~17:30
場所:静岡県立大学 薬学部棟1階 6128講義室
対象:大学院生、学部生、教職員
演題:重症薬疹を発症した患者における遺伝子マーカーの探索研究
講師:長谷川隆一先生、薬学博士(静岡薬科大学昭和47年卒)
国立医薬品食品衛生研究所医薬安全科学部部長
重篤副作用とは、医薬品を服用した後に稀に発症し、服用の中止、入院・治療等を必要とする疾病である。疾病によっては後遺症が残り、最悪、死に至る場合もある。その発症の予測は難しいとされてきたが、近年、一部の重篤副作用の発症に関与する遺伝子マーカーが明らかとされ、一筋の光が見えてきた。しかしながら、臨床応用も含めてこれらの研究はまだ途についたばかりであり、今後の発展が大いに期待されるところである。
重篤副作用のうち、特にスティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死融解症などの重症薬疹は致死率も数パーセント以上あることから、医薬品の適正使用を推進する上で喫緊の課題である。現在、国立医薬品食品衛生研究所 医薬安全科学部では日本製薬団体連合会の協力を得て、ファーマコゲノミクス研究を実施中である。そこで、この背景・研究システム及びその成果の一部について紹介する。
多数のご参加をお待ちしています。
連絡先:グローバルCOE事業推進、新領域創成総合センター・食品部門・
安全性評価部門担当者、薬学研究科薬物動態学講座 山田静雄
Tel:054-264-5631, Fax:054-264-5635